簿記のネット試験が2020年12月から始まりました。
最初の内はネットは90分、集合試験は120分と試験時間に差があり、難易度が全く違うのでは?という意見もちらほら見られました。
でも、集合試験も2021年からネット試験同様90分の試験時間に変更になり、その差が減ったような気がします。
今は過渡期で、多少、難易度が違う状態は続くかもしれませんが、いずれ同じような難易度に統合されていくと思います。
それを踏まえて、どちらでテストを受けるのがおすすめか?個人的に断然「ネット試験」です。今回はその理由をお伝えします。
基本的な試験方式の違いまとめ
集合試験(統一試験方式)とネット試験(CBT方式)の違いについて、まとめるとこんな感じです。
集合試験 | ネット試験 | |
試験日 | 6月、11月、2月の各1日 | 随時(一部日程を除く) |
開始時間 | 13時30分スタート、または16時スタート | 会場による(おおむね15分刻み) |
申し込み方法 | 商工会議所による (ネット、郵送、本屋など地域によりさまざま) | 日商ホームページ内の申し込みサイト |
受験料 | 4,720円 | 4,720円+550円(事務手数料) |
会場 | 受験票が送られるまでわからない | 自分で選択できる |
持ち物 | 受験票、筆記用具、電卓、身分証明書 | 電卓、身分証明書のみ |
合格発表 | 後日 | 即日 |
合格証書 | 紙(郵送) | PDFファイル |
私個人としては、会場を選ぶことができることが本当にありがたいなと思います。
今までの試験では、ある程度の地域は選択できますが、それでも対象となる場所が広く、受験票が届くまで会場がわからないのが嫌でした。
しかも、自宅から離れた会場だったら、さらにショックを受けることになります。
交通費とかも馬鹿にならないので、自分で好きな会場を選べるのはとてもありがたいです。
また、合格発表が即日、というか、本当に「瞬間」でわかるのもいいです。
あまりに瞬間過ぎて、心の準備もないまま結果を見たのも、今となってはいい思い出です。
結果がすぐにわかり、証書も即日発効。就活中、転職活動中の人にとっては、すぐに履歴書に書くこともできます。
また、落ちてた場合、すぐに再度試験勉強も始められのもメリットではないでしょうか。
ネット試験は問題用紙に書き込みができない
ネット試験の唯一のデメリットは「問題用紙に書き込みができないこと」だと思います。
家で勉強しているときには、試算表に+10000とか、消込の斜線とかを引いて、後でまとめて計算をするやり方で勉強をしていました。
そのため、ネット試験でそれができないことはちょっとしたストレスでした。
それでも90分のテストとなり、勉強していた問題のような複雑な仕訳はほとんどなく、素直に上から解いていけばよい問題だったので、「書き込めないから不合格になる!!」と強く言うほどのこともない感じです。
そういう意味では、上から順番に解いていけないくらい知識が浅かったり、狭かったりするとやりにくいかもしれません。
まとめ
まだネット試験が行われていない地域もあるようですが、ネット試験も選択肢としてある人には、本当におすすめです。
家での勉強は文具を使ったものが中心になると思うので、試験の時にやり方に戸惑うところもあると思いますが、それ以上の利便性を感じられます。
特に、日時、会場を選ぶことができ、すぐ結果がわかるというのは、今までの集合試験では考えられないような利便性。
今まで不満を感じていた部分が解消されるのではないでしょうか。
ぜひ、ネット試験で受けてほしいなと思います。最後に、事務手数料の分受験料が少し高くなるのでご注意ください。